2023.07.31 UP

【初心者にも分かる】切削加工と研削加工の違いとは?研削・切削・研磨の基礎を解説|京都機械商事株式会社

機械加工においては、「切削加工」「研削加工」「研磨」といった用語が混同されやすいですが、それぞれに異なる目的や特徴があります。

本記事では、切削加工と研削加工の違いを中心に、研削・切削・研磨の違いまで詳しくご紹介いたします。


目次

  1. 切削加工の特徴とは?
  2. 研削加工の特徴とは?
  3. 切削加工と研削加工の違いとは
  4. 研削・切削・研磨の違い
  5. まとめ|最適な加工は用途によって異なる
  6. 京都機械商事の加工対応力

1.切削加工の特徴とは

切削加工とは、バイトやエンドミルといった刃物付き工具を用いて、材料を削って成形する機械加工の一種です。
主に旋盤加工やフライス加工、マシニング加工などが該当し、切削によって大きな形状変化を伴う部品製作が可能です。

  • 加工精度:中~高精度
  • 加工速度:比較的速い
  • 材料対応:鉄・アルミ・真鍮・樹脂など
  • 特徴:大量の切りくずが発生する

切削加工では、粗加工から仕上げ加工まで幅広い工程に対応できるため、量産部品から試作品まで多くの現場で活用されています。

▶ 関連記事:NC旋盤加工の基礎知識|京都機械商事


2.研削加工の特徴とは

研削加工は、高速回転する砥石(といし)を使用して材料表面を微細に削る加工法です。
砥粒が無数に存在するため、微細な除去が可能で、特に高硬度材料や高精度仕上げに適しています。

  • 加工精度:非常に高精度(ミクロン単位)
  • 加工速度:遅め(少しずつ削る)
  • 材料対応:焼入鋼・セラミック・超硬材など
  • 特徴:面粗度が高く、最終仕上げに最適

研削加工は、切削加工では対応できない材料や精密な仕上げ面が求められる分野で活用され、金型部品や精密治具の製作にも使われます。


3.切削加工と研削加工の違いとは

切削加工と研削加工はどちらも除去加工ですが、主に以下の点で違いがあります。

比較項目切削加工研削加工
工具バイト、エンドミルなどの刃物砥石(無数の砥粒)
除去量多い(大まかな形状出し)少ない(高精度仕上げ)
加工精度中~高精度超高精度(μmレベル)
適用場面荒加工、形状形成仕上げ加工、硬材対応
切りくずの発生多い微細粉塵

実際の加工現場では、切削加工で全体の形を出したあと、研削加工で精密な仕上げを行うという使い分けがされます。


4.研削・切削・研磨の違い

機械加工の現場では、以下のように使い分けられます。

▶ 研削(けんさく)

  • 高速回転する砥石で表面を精密に削る加工
  • 高硬度な金属にも対応
  • 高精度・高面粗度の仕上げに最適

▶ 切削(せっさく)

  • 刃物工具で加工物を大きく削る加工
  • 荒加工や大まかな形状作成に向いている
  • 切りくずが大量に出る

▶ 研磨(けんま)

  • サンドペーパーやバフなどで表面を滑らかに整える
  • 加工精度よりも光沢や見た目重視
  • 最終仕上げや装飾用途に多い

5.まとめ

切削加工・研削加工・研磨はそれぞれ目的や特性が異なり、使い分けが非常に重要です。

  • 切削加工:形状の大まかな形成に適しており、比較的早い加工が可能
  • 研削加工:高硬度材料や精密部品に必要不可欠な超高精度加工
  • 研磨:仕上げの美観向上や光沢処理に用いられる表面加工

加工方法の選定に迷った際は、目的に応じて最適な技術を選ぶことが、コストと品質の両立につながります。


6.京都機械商事の加工対応力

京都機械商事では、中国本社のNC旋盤・マシニング加工機による量産体制と、日本法人の営業・品質管理サポートを組み合わせ、以下の特徴を提供しています。

  • 切削加工・研削加工・研磨まで一貫対応
  • 材料手配から表面処理、組立までワンストップ調達
  • 社内検査+出荷前のビデオチェック対応
  • 小ロット・短納期にも柔軟対応

鉄・ステンレス・アルミなど、さまざまな材質に対応可能!


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