【完全ガイド】めっきとは?種類・目的・用途を徹底解説|京都機械商事
めっき処理は、金属加工業における「製品の寿命・機能性・美観性」を左右する重要な表面処理技術です。
京都機械商事では、多種多様な表面処理の中でも特に「めっき処理」に関するご相談・ご依頼を多くいただいております。
この記事では、金属加工の現場で欠かせない「めっき」について、種類や用途、目的、そして選定のポイントまでわかりやすく詳しくご紹介します。
製品の機能性や品質を高めるための情報をお探しの方は、ぜひ最後までご覧ください。
■ 表面処理とは?
まず、「表面処理」とは、金属や非金属の素材の表面にさまざまな処理を加えることによって、性能を向上させる加工工程のことを指します。
一般的には製造工程の最終段階で施されることが多く、製品の仕上がりに直結する非常に重要な工程です。
表面処理の代表例には以下のようなものがあります:
- 洗浄処理(脱脂・酸洗いなど)
- 研磨処理(バフ研磨・ショットブラスト)
- 塗装(粉体塗装・焼付塗装)
- 化成処理(アルマイト、クロメート処理)
- めっき処理(電気めっき、無電解めっき など)
その中でも、「めっき処理」は装飾性と機能性を兼ね備えた万能な処理方法として、多くの業界で導入されています。
1. めっきとは?|金属表面を機能強化する処理技術
めっき(鍍金)とは、素材の表面に金属の薄膜を形成することで、外観や機能を向上させる表面処理の一種です。
電気めっきや無電解めっきといった方式を用いて、素材の表面にニッケル・クロム・亜鉛・金・銀などを被覆します。
めっきは次のような特徴を持ちます:
- 耐食性(サビや腐食を防ぐ)
- 装飾性(光沢や色味の向上)
- 耐摩耗性(摩耗による劣化防止)
- 電気伝導性(電子部品などに最適)
これらの特性から、めっきは以下のような分野で幅広く使われています:
- 自動車部品(エンジン部、ボルト、ナット)
- 家電製品(コネクタ、端子)
- 電子機器(プリント基板、ICパッケージ)
- 水回り製品(蛇口、配管部品)
- 医療機器(耐腐食性・衛生面が求められる器具)
2. めっき処理の目的|機能性・耐久性・外観向上
めっき処理には主に以下の3つの目的があります。製品の用途や使用環境によって、最適なめっき種類を選定することが重要です。
■ 装飾性の向上
装飾めっきは、素材の表面に光沢や色合いを与えることで、美しい外観を実現します。
単なるデザイン性の向上にとどまらず、同時に耐食性を兼ね備えている点も大きな特徴です。
例:ニッケルクロムめっきは、光沢ある鏡面仕上げが可能で、外観と防錆を両立
■ 耐食性の向上
金属は環境中の酸素や湿気、水分にさらされることで腐食(錆)が進行します。
めっき処理を施すことで、素材の表面に保護層が形成され、腐食を防止します。
特に鉄や銅のように錆びやすい金属には、耐食性向上目的でのめっき処理が欠かせません。
例:亜鉛めっき・無電解ニッケルめっきは、機械部品や屋外使用部品に多用されます。
■ 機能性の向上
電子機器や精密機器には、導電性や摩耗耐性が求められます。
めっき処理によって、以下のような機能性を付加することが可能です:
- 電気伝導性の向上(金・銀めっき)
- 耐摩耗性・滑り性の向上(硬質クロムめっき)
- はんだ付け性の改善(スズめっき)
特に無電解ニッケルめっきは、均一な膜厚で加工精度も高いため、近年そのニーズが高まっています。

3. めっきの主な種類と特徴
以下は、代表的なめっきの種類とそれぞれの特徴です。
めっきの種類 | 特徴・用途 | 膜厚(μm) | 主な素材 | 備考 |
---|---|---|---|---|
硬質クロムめっき | 高硬度・耐摩耗・摺動性向上 | 1〜500 | 鉄、SUS、銅 | 通称:ハードクロム |
亜鉛めっき | 低コスト・優れた防錆性 | 3〜50 | 鉄、銅 | ユニクロ、三価クロメートなど |
無電解ニッケルめっき | 高精度・均一膜・耐食性 | 1〜100 | 鉄、SUS、アルミ | カニゼンとも呼ばれる |
電解ニッケルめっき | 装飾性・光沢・導電性 | 5〜50 | 鉄、真鍮、SUS | 電気Ni、電解Niとも |
クロムめっき | 高級感・美観性・耐久性 | 5〜50 | 鉄、SUS、銅 | ニッケル下地と併用 |
4. 京都機械商事の強み|表面処理から完成品まで一貫対応
京都機械商事では、以下のような対応が可能です:
- 材料調達から切削加工、表面処理までワンストップ対応
- 試作1個からの小ロット対応可能
- 用途・材質に応じた最適なめっき処理をご提案
- 短納期・コスト最適化のご相談も歓迎
豊富なネットワークを活かし、協力工場と連携して短納期・高品質な表面処理を実現しています。
5. 【まとめ】製品の付加価値を高める「めっき処理」は京都機械商事にお任せください
- めっきは、装飾性・耐食性・機能性を高める重要な表面処理技術です。
- 用途や素材、使用環境に応じて、最適なめっきを選ぶことが製品品質向上のカギです。
- 京都機械商事では、金属加工の豊富な実績とネットワークを活かして、表面処理までトータルにご提案いたします。
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