金属加工見積依頼の完全ガイド|費用相場・内訳・依頼の流れを京都機械商事が解説
金属加工を外注する際、「費用の相場が分からない」「見積り依頼をしても業者ごとに金額が違う」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
実際、金属加工の費用は素材の種類、加工方法、数量、納期、仕上げの有無など、さまざまな条件によって大きく変動します。
この記事では、金属加工費の相場の考え方、費用を左右する要素、そしてコストを抑えるための具体的な方法を、金属加工の専門企業「京都機械商事」が分かりやすく解説します。
初めて見積り依頼をされる方でも、この記事を読めば適正な価格判断とスムーズな依頼ができるようになるでしょう。
目次
1.金属加工費の相場の基本的な考え方
2.金属加工費を構成する三つの要素
・材料費
・加工費
・特殊加工費(表面処理・熱処理など)
3.金属加工費を抑える三つの方法
・図面や設計データの準備で初期費用を削減
・複数社への見積り依頼で価格を比較
・提案力と対応力のある加工会社を選ぶ
4.「安い見積り」が必ずしも最適ではない理由
5.まとめ:京都機械商事に見積り依頼するメリット
1.金属加工費の相場の基本的な考え方
「金属加工費はいくらくらいが相場ですか?」という質問を多くいただきますが、
実際には一律の価格を提示することはできません。
なぜなら、金属の種類や形状、加工精度、ロット数、納期条件などによって大きく変わるためです。
さらに、加工工場によって使用する機械の性能や人件費、品質基準が異なることもあり、
同じ図面でも見積金額に差が出るのが実情です。
京都機械商事では、まずお客様の図面内容と希望条件を確認したうえで、
中国本社及び日本国内の協力工場から最適な加工方法とコストを選定し、適正価格をご提示しています。

2.金属加工費を構成する三つの要素
金属加工費は主に以下の3つの要素で構成されています。
- 材料費:素材の種類と購入ルートが価格を決定
- 加工費(加工時間):工程数・精度・段取りが影響
- 特殊加工費(表面処理・熱処理・塗装など)
それぞれの内容を理解することで、見積書の金額根拠をより明確に把握できます。
①.材料費:素材の種類と購入ルートが価格を決定
金属加工では、使用する素材によって価格が大きく変動します。
代表的な金属素材の相場は以下の通りです。
材料 | 1kgあたりの相場(目安) |
---|---|
鉄・炭素鋼 | 約100〜150円 |
アルミニウム | 約300〜500円 |
ステンレス | 約500〜800円 |
銅・真鍮 | 約800〜1,200円 |
同じ金属でも、仕入れ方法によって価格は変わります。
商社経由では割高になりがちですが、工場直取引や海外一括調達を行う企業ではコストを抑えやすくなります。
京都機械商事では、中国を含む複数拠点で材料を一括調達し、調達コストを下げることで、
お客様の見積り金額に反映しています。

②.加工費(加工時間):工程数・精度・段取りが影響
加工費は、実際の機械加工に要する時間と人件費をベースに計算されます。
代表的な加工方法の1時間あたりの費用目安は以下の通りです。
加工方法 | 加工費(1時間あたり) |
---|---|
旋盤加工 | 約3,000〜5,000円 |
マシニング加工 | 約4,000〜6,000円 |
放電加工 | 約6,000〜8,000円 |
研磨・仕上げ | 約2,000〜4,000円 |
たとえば、±0.01mmの高精度部品や複雑形状部品は、
加工時間が1個あたり1〜2時間かかる場合もあり、費用も上昇します。
一方で、単純形状・大量ロットでは、段取り時間を共有できるため単価を下げることが可能です。
京都機械商事では、中国本社の多軸マシニングセンター・CNC旋盤・放電加工機を活用し、加工内容に応じた最適な設備選定と工程設計を行っています。
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③.特殊加工費(表面処理・熱処理・塗装など)
製品の機能性や外観を高めるために行う「後工程」もコストに影響します。
処理方法 | 内容 | 目安単価 |
---|---|---|
アルマイト処理 | アルミ表面保護・着色 | 約200〜400円/個 |
ニッケルメッキ | 耐食性・外観向上 | 約100〜300円/個 |
黒染め処理 | 防錆・装飾 | 約100〜200円/個 |
熱処理(焼入れ) | 強度・硬度向上 | 約500〜1,000円/回 |
京都機械商事では、表面処理・熱処理・塗装・組立までを一括管理できる体制を構築。
複数業者を使うよりも安定した品質とコストメリットを実現しています。
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3.金属加工費を抑える三つの方法
金属加工の見積り依頼を行う際、少しの工夫で費用を抑えることができます。
ここでは実際に効果の高い三つの方法をご紹介します。
①.図面や設計データの準備で初期費用を削減
見積り依頼時に、図面や設計情報が不十分な場合、業者側で再作図や三次元データ化の作業が発生し、
その分の費用が加算されることがあります。
あらかじめ図面を自社で作成しておくことで、初期費用を抑えられます。
京都機械商事では、手書き図面や二次元図でも対応可能で、
図面をもとに最適な加工方法を提案いたします。
また、お客様に図面がない場合でも、サンプルをお預かりできれば、中国本社にてサンプルを精密に検査し、図面を起こすことができます。
この体制により、試作段階から量産まで、既存のお客様を中心にスムーズな対応を実現しています。
②.複数社への見積り依頼で価格を比較
金属加工費は業者ごとに算出方法が異なります。
そのため、少なくとも二~三社から相見積りを取り、内容を比較することが大切です。
ただし、納期が短い案件や試作案件では、複数社への依頼が難しい場合もあります。
京都機械商事では、中国本社及び日本国内の多数の協力工場の中から条件に合った最適な工場を選定し、最短当日中に見積り回答することも可能です。
これにより、お客様の見積り依頼にかかる時間と手間を大幅に削減できます。
③.提案力と対応力のある加工会社を選ぶ
単に「安い」だけの見積りではなく、コスト削減の提案をしてくれる業者を選ぶことも重要です。
たとえば、加工工程を減らす設計変更、材質の置き換え、段取りの効率化など、
製品品質を保ちながらコストを下げる方法を提案できるかどうかが、信頼できる業者の判断基準になります。
京都機械商事では、図面段階からの加工提案を行い、
精度・納期・コストのバランスを最適化した製造体制を整えています。
4.「安い見積り」が必ずしも最適ではない理由
見積り金額が安いからといって、必ずしも良い業者とは限りません。
安価な見積りの中には、品質検査を簡略化していたり、設備が古く加工精度が不安定だったりする場合もあります。
結果的に、不良品や納期遅延のリスクを抱えることになり、
再加工や再発注によってトータルコストが上がってしまうこともあります。
金属加工では、「価格」「品質」「納期」の三要素のバランスを見極めることが大切です。
京都機械商事では、すべての加工部品を本社工場品質管理部門で検査し、
お客様に安心してお使いいただける製品を納品しています。
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5.まとめ:京都機械商事に見積り依頼するメリット
金属加工費は、材料費・加工費・特殊加工費の三要素で構成され、
それぞれの条件や仕様によって金額が変動します。
相見積りを行い、各社の内訳を確認することが適正価格を知る近道です。
京都機械商事では、
- 中国本社及び日本国内協力工場ネットワークによる最適価格提案
- 中国本社との連携による迅速対応
- 日本国内工場によるフォロー・再加工対応
- 寸法検査図面付き納品による安心保証
を強みとしております。

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図面をお送りいただくだけで対応可能です。
一品ものから試作、小ロット、量産まで、ぜひ京都機械商事にご相談ください。