2024.09.23

公差とは?JIS規格の種類・寸法公差・幾何公差の記号一覧

 

公差(Tolerance)とは、部品の精度を決める重要な基準!

JIS規格に基づく公差の種類を解説!

寸法公差・幾何公差の記号を図解付きで紹介!

金属加工や機械設計において、「公差とは?」 という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?

公差を適切に設定することで、部品の機能や組み立て精度を確保しながら、コスト削減 も可能になります。

本記事では、公差の基本概念・JIS規格の種類・寸法公差・幾何公差の記号一覧を詳しく解説 します。

 


🔹 目次

  1. 公差とは?(基本概念)
  2. JIS規格における公差の種類
  3. 寸法公差の詳細と記号一覧
  4. 幾何公差とは?記号と意味を解説
  5. 公差の設定方法とコスト削減
  6. Q&A|よくある質問
  7. まとめ|公差管理なら京都機械商事へ

1. 公差とは?(基本概念)

🔹 公差とは何か?

公差(Tolerance)とは、設計寸法に対して許容される誤差の範囲 を指します。

部品を加工する際、100%の精度で仕上げることは不可能 なため、必要な機能を維持しながら適切な公差を設定する ことが重要です。

 

✅ 公差を設定するメリット

部品同士の適合性を確保(スムーズな組み立て)

製造コストを抑えつつ、品質を維持

無駄な精度要求を減らし、加工コストを最適化

 

 


2. JIS規格における公差の種類

公差は、大きく分けて3つの種類 があります。

🔹 ① 一般公差(JIS B 0405)

特に指定がない場合に適用される公差で、JIS規格に基づいて設定 されます。

 

寸法範囲(mm) 公差等級(中級)
0 ~ 3 ±0.05
3 ~ 6 ±0.1
6 ~ 30 ±0.2
30 ~ 120 ±0.3
120 ~ 400 ±0.5

 

※ 加工精度や用途に応じて「精級」「粗級」などの等級も選択可能です。

 


🔹 ② 寸法公差(JIS B 0401)

長さ・角度などの寸法に関する公差で、以下の記号を使用します。

 

公差の種類 記号 意味
上下限寸法 10.00 ± 0.05 寸法 10.00 mm に対し、±0.05 mm の誤差を許容
最大実体公差 M 部品が最大寸法のときに適用される公差
最小実体公差 L 部品が最小寸法のときに適用される公差

 


③ 幾何公差(JIS B 0021)

形状や位置の誤差を管理するための公差で、GD&T(Geometric Dimensioning and Tolerancing) とも呼ばれます。

 

幾何公差の種類と記号一覧

種類 名称 記号 意味 データムの有無
 形状公差  真直度   ⌒ 理想的な直線に対して、中心線のズレを示す     不要
   平面度   □ 理想的な平面に対して、表面の凹凸の許容範囲を示す     不要
   真円度  ○ 理想的な円に対して、円の凹凸の許容範囲を示す     不要
   円筒度   ⌭ 理想的な円筒形状に対して、ゆがみの許容範囲を示す     不要
 姿勢公差  平行度  ∥ 指定した基準(データム)に対して、どれだけ平行かを示す       要
   直角度  ⊥ 指定した基準(データム)に対して、どれだけ直角かを示す      要
   傾斜度   / 指定した基準(データム)に対して、指定した角度でどれだけ傾いているかを示す      要
 位置公差  位置度  ◎ 指定した基準(データム)に対して、正しい位置にあるかを示す 要・不要
   同軸度  ⊙ 基準軸(データム)に対して、軸がどれだけ同一直線上にあるかを示す       要
   同心度  ◎ 基準点や軸(データム)に対して、中心点がずれていないかを示す       要
   対称度  ⇔ 基準線や基準面(データム)に対して、形状が対称であるかを示す       要
 振れ公差  円周振れ  ↻ ワークを回転させた際の円周の振れを示す       要
   全周振れ  ⥀ ワークを回転させた際の全表面の振れを示す       要

 

🔹 幾何公差の詳細な説明

① 形状公差(Form Tolerance)

部品の基本的な形状の誤差を管理するための公差です。データム(基準点・基準面)が不要なものが多いです。

  • 真直度(Straightness, ⌒):線の曲がりを規制
  • 平面度(Flatness, □):平面の歪みを制限
  • 真円度(Roundness, ○):円の凹凸を制限
  • 円筒度(Cylindricity, ⌭):円筒形状の歪みを管理

 

② 姿勢公差(Orientation Tolerance)

部品の角度的な姿勢(平行・直角・傾斜)を管理する公差で、データムが必要になります。

  • 平行度(Parallelism, ∥):指定された基準に対して平行であることを要求
  • 直角度(Perpendicularity, ⊥):基準面や基準線に対して直角であることを保証
  • 傾斜度(Angularity, /):指定角度に対してどれだけ傾いているかを管理

 

③ 位置公差(Location Tolerance)

部品の位置関係や中心軸の精度を管理する公差です。

  • 位置度(Position, ◎):穴や軸の位置のずれを管理
  • 同軸度(Concentricity, ⊙):基準軸に対する軸の一致度を制御
  • 同心度(Coaxiality, ◎):基準点や基準軸に対する中心点のズレを制限
  • 対称度(Symmetry, ⇔):指定した基準に対する左右対称性を管理

 

④ 振れ公差(Runout Tolerance)

部品を回転させたときの振れ(ブレ)を管理する公差です。

  • 円周振れ(Circular Runout, ↻):円周上の振れを制御
  • 全周振れ(Total Runout, ⥀):回転軸全体の振れを管理
  •  

5. 公差の設定方法とコスト削減

🔹 公差設定のポイント

✅ 必要以上に厳しい公差を設定しない(コスト削減)

✅ 機能に応じた最適な公差を選ぶ(品質確保)

✅ 設計段階で公差を最適化し、製造コストを抑える

適切な公差設定を行うことで、コストを削減しながら高品質な製品を作る ことが可能です!

 


6. Q&A|よくある質問

 

Q1. 公差を決める基準は?

JIS規格やISO規格を参考に、部品の機能に合わせて決定します。

 

Q2. 寸法公差と幾何公差の違いは?

寸法公差は「長さや角度」の誤差、幾何公差は「形状や位置」の誤差を管理します。

 

Q3. 厳しい公差を設定すると、どんな影響がある?

加工コストが高くなり、製造時間も長くなるため、必要最低限の公差を設定することが重要です。

 


7. まとめ|公差管理なら京都機械商事へ!

🔹 京都機械商事の強み 🔹

✅ JIS規格準拠の高精度加工に対応!

✅ 試作・小ロットから量産まで幅広く対応!

✅ 厳格な公差管理により、品質とコストのバランスを最適化!

公差管理でお困りの方は、ぜひ京都機械商事へご相談ください! 

 

 

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