2024.03.12

旋盤によるローレット加工とは?基礎知識と加工方法|京都機械商事

ローレット加工(ナーリング加工)は、金属や樹脂の表面に凹凸の模様を刻む加工技術です。

滑り止め効果の向上・デザイン性の向上・微調整のしやすさなど、多くのメリットがあります。

本記事では、ローレット加工の基本、加工方法の種類、最適な加工条件、活用事例まで詳しく解説します。

京都機械商事では、高精度なローレット加工を提供し、産業用部品から精密機器まで幅広く対応しています。

 

【この記事を読むと分かること】

ローレット加工の基本・目的・種類

旋盤を用いたローレット加工の方法とコツ

最適な加工条件(送り速度・回転速度)

ローレット加工の活用事例(自動車・航空機・精密機器)


1. ローレット加工とは?目的と特徴

1-1. ローレット加工の定義

ローレット加工とは、旋盤を使用して金属や樹脂の表面に規則的な模様(ストレート・ダイヤ・ヘリンボーンなど)を刻む加工技術です。

この加工は、フランス語の「ルーレット(roulette)」が語源とされており、英語では「knurling(ナーリング加工)」と呼ばれます。

 

1-2. ローレット加工の目的

✅ ローレット加工の主な目的:

1️⃣ 滑り止め効果の向上(ドライバーのグリップ・シャープペンシルの軸)

2️⃣ 抜け・回転防止(嵌合強化)(インサートナット・プレスフィット部品)

3️⃣ デザイン性の向上(高級時計のリューズ・カメラのフォーカスリング)

4️⃣ 微調整のしやすさ(レンズのピント調整・精密機械のダイヤル)

ローレット加工により、機能性とデザイン性を両立できます。


2. ローレット加工の種類と特徴

ローレット加工には、2種類の基本的な模様があります。

種類 特徴 主な用途
平目模様(ストレート) 直線の溝 シャフト・ネジの頭・時計のリューズ
綾目模様(ダイヤ) 交差する溝で高いグリップ力 ドライバーグリップ・ダンベルシャフト

 

2-1. その他の模様

  • 斜目模様(ヘリンボーン):デザイン性の高い加工(高級腕時計・アクセサリー)
  • 四角目模様:特殊な滑り止め用途に使用


3. 旋盤を用いたローレット加工の方法

3-1. 2種類の加工方法

ローレット加工には、切削加工と転造加工の2つの方法があります。

加工方法 特徴 メリット デメリット
切削加工 材料を削りながら模様を刻む 寸法精度が高い / NC旋盤でも可能 削りカスが発生 / 工具の摩耗が早い
転造加工 圧力をかけて模様を転写 削りカスが出ない / 短時間で加工可能 寸法精度が低くなりやすい / 硬い素材には不向き

高精度な加工が必要な場合は「切削加工」、短時間で効率的に加工する場合は「転造加工」がおすすめ。

 

3-2. 旋盤によるローレット加工の手順

1️⃣ ワークを旋盤のチャックに固定

2️⃣ ローレット工具(ダイヤ・ストレート)を準備

3️⃣ 適切な回転速度と送り速度を設定

4️⃣ 工具をワークに押し当て、模様を刻む

5️⃣ 仕上げ作業(バリ取り・洗浄)を実施


4. 仕上がりを左右するローレット加工の最適な加工条件

4-1. 送り速度と回転速度の設定

送り速度と回転速度を適切に設定することで、仕上がりの品質が向上します。

ワーク材質 推奨回転速度(RPM) 送り速度(mm/rev)
アルミ・軟鉄 500~1000 0.1~0.3
ステンレス・硬質鋼 200~600 0.05~0.2

適切な加工条件を選ぶことで、高品質なローレット加工が可能になります!


5. ローレット加工の活用事例

自動車部品(シフトノブ、スイッチ部品)

航空機部品(調整ダイヤル、グリップ)

精密機器(時計のリューズ、カメラのフォーカスリング)

工具類(ドライバー、ペンチのグリップ)


まとめ|京都機械商事の高精度ローレット加工

ローレット加工は、金属加工において重要な技術であり、滑り止め・デザイン性・微調整のしやすさなど、多くのメリットがあります。

京都機械商事では、高品質なローレット加工を提供し、旋盤加工・精密加工のニーズに対応しています。

 

ローレット加工のご相談は、お気軽にお問い合わせください

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